ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーローを見た
評判が良いというので、友人に誘われて鑑賞。
ドラゴンボールはそれなりにファンだ。
漫画原作はリアルタイムで追いかけていたし、アニメは『Z』も『GT』も全部見た。
ただし、それ以来、随分と離れている。
『超』シリーズは見ていない。昔、マンガをぺらっとした程度で、ストーリーは覚えていない。
ドラゴンボール映画なんて『EVOLUTION』以来だ。
流石に『超』の情報がゼロだと差支えがあろうと思い、予習でブロリーを見た。
ブロリーは面白い映画だった。
ただし、不満点や欠点が色々と目立つ……というか『Z』のイメージしかないから違和感が凄い。
とくにベジータ。
こんなプライドのないベジータなんて見とうなかった。
しかし、バトルシーンのド迫力が不満点を帳消しにしてくれる。
スーパーサイヤ人同士の戦闘はとにかく激しい。
光線で山が消し飛び、パワーボムで大地が割れる。
エネルギーのすさまじさに、なぜか空間が歪んで謎空間にトんだりもする。
最新のアニメ技術は素晴らしく、スピード感あふれる戦いが力強く描かれる。
手に汗握るような緊張感はないが、そのかわりに爽快感がものすごい。
音楽もそれに拍車をかけてカッコいい。
一部「ブロリー!ブロリー!」みたいな歌詞があるのも、笑っちまっていいと思う。
『旧作とは別物』と割り切ってしまえば、エンターテインメント映画としては最高級だと思う。
当初の違和感も、映画を見終わるあたりには大分慣れてくる。
ストーリーもよかった。『空想宇宙SF映画』としても出色の出来だ。
あ、『スーパーヒーロー』の感想を書こうと思ったら、『ブロリー』のことばかり書いてしまった。
まあ、いいや、『スーパーヒーロー』も『ブロリー』だいたい同じ感想だ。
とにかく不満点はいろいろある。
ストーリーはご都合主義(デンデ)だし、「こんなピッコロさん見とうなかった」もある。
ただ、バトルのカッコよさで、不満は全部帳消しだ。
3DCGを活かしたグリグリ動く画面と、ピカピカ光るエネルギー弾、そして笑っちまうオレンジピッコロと、見どころは目白押しだ。
とくに最後の必殺技は、映画館でなかったら「いっけー!!!」と叫んでしまいたくなるほど、カタルシスがすさまじい。
いやあ、いい映画だった。
新連載で振り返る2020年の少年ジャンプ
そろそろ毎年恒例になってきたかしら?
今年も一年を振り返ります。
礼によって商品画像はにぎやかしで、僕にアフィリエイト代は入りません。
参考サイト様
「週刊少年ジャンプ」新連載作品リスト(2020年): 朴念仁と居候 (way-nifty.com)
僕の過去記事
新連載で振り返る2016年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ
新連載で振り返る2018年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ
新連載で振り返る2019年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ (hatenablog.com)
ZIPMAN!!
芝田 優作 2020年01号 - 19号
ロボットもの?
主人公が入るロボットが着ぐるみ型で、背中からジッパーで開け閉めする。
なのでジップマン。プチャラティのようにジッパーを使いこなして戦うわけではない。
この漫画の特徴として、ロボットにも人格がある。
天才科学者にしてジップマンの開発者。そして主人公の弟の魂が乗り移っていたのだ。
弟はなんか死んじゃうんだけど、自分の遺志をAIに残してたんだね。
設定としては面白いのだが、この弟、メガネ科学者のくせに脳みそ筋肉の兄貴(パイロット)と性格がまるかぶりだ。兄貴は熱血キャラなんだから、弟は冷静キャラでええやろ。
なんか上手に対比できていたら、もうちょっと延命したかもしれない。
敵の魅力も薄味だったし、打ち切りは当然ともいえる。
AGRAVITY BOYS
中村 充志 02号~連載中
不時着した惑星から地球に戻る手段を探す
下ネタ系ドタバタSFギャグ漫画。
今年連載で一番好きです。
クリスを中心とした美少年(TS)ネタに注目が集まるが、筋肉ムキムキで下ネタを繰り出すババが一番好き。
絵も上手だし、笑えるシーンも多い。
アンケートは低空飛行だがストーリーもジリジリ進んでいるので、打ち切りではなく「完結」というところまで見たい。
アンデッドアンラック
戸塚 慶文 08号~連載中
能力アクション漫画。
不死者(アンデッド)と不幸者(アンラック)のコンビが冒険しながら世界の謎に迫るストーリー。
読み切り版は傑作だった。ピカピカに輝いていた。
満を持しての連載化。
ただ、読み切り版の輝きほどでもないかな……ちょっと絵も荒れているし……
いろんな能力者が出てくるが、初めてアンラックをみたときの「ほほうこうきたか!」という新鮮なアイデアがない気がする。
まあ、無事、人気漫画の軌道に乗っし、伏線も多く残されている。これからに期待。
マッシュル -MUSHLE-
甲本 一 09号~連載中
筋力ですべてを解決する魔法漫画。
「小説家になろう」っぽい。
主人公は魔法が使えないんだけど、筋肉がすごくて岩をわったり地面を割ったりするのは当たり前。
で、自分の強さに自覚がないんだかあるんだか「おれなにかやっちゃいましたか」みたいな感じ。
個人的にはあまり面白くない。
ただ、決めゴマとかにはセンスを感じる。
ギャグ絵は手抜きに見えるので、もうちょっと頑張ってほしいけど。
魔女の守人
坂野 旭 10号~29号
設定は悪くないと思うんだよ。女の子魔法使いと騎士のカップルが戦うバトルファンタジーって感じで。
ただ、前述の件もそうなんだけど、既視感が強い。
パクリをうまく消化できていない感じだった。
あと「双式の構え」とかのセンスがひどい。
もうちょっと練りこんでから連載するべきだったかもね。
森林王者モリキング
長谷川 智広 20号~連載中
カブトムシ変態擬人化漫画。
うーん。同じ作者の青春兵器ナンバーワンは傑作ギャグだったのに……って感じ。
読み切りのときから悪い予感はしていたんだ。
「虫の変態」と「人間の変態」をかけただけの一発ギャグだったからね。
思ったより粘っているが、打ち切り候補筆頭だ。
ボーンコレクション
雲母坂 盾 21・22合併号~38号
ほねほね妖怪ヒロイン漫画。
読み切り版はよかった。ヒロインにも独特なエロティックさがあったし……。
ただ、連載版になっていろいろとチューニングされて、ヒロインも主人公もアホキャラっぽくなって、読み切りの雰囲気もなくなってしまった。
脇を固めるキャラクターもイマイチ魅力的ではないなあ。
いろいろ「惜しい」まま、連載終了に至ってしまった。
読み切り版の雰囲気のまま連載できていればなあ……
タイムパラドクスゴーストライター
漫画:市真 ケンジ 原作:伊達 恒大 24~39号
タイムマシンで未来から送られたジャンプをパクる漫画。
「いやパクっちゃだめだろ」
という読者のツッコミに答えきれないまま打ち切りとなった。
ジャンプが未来から送られるというのは面白い設定だ。
未来のジャンプには超絶面白い「ホワイトナイト」とかいう漫画が連載されていて、それを主人公がパクるわけだ。
パクることでヒロインが助かるみたいな理由もなんだかんだ書いてあった気がするけど……いまいち納得できない理屈だった。
ただでさえヤヤコシイ「タイムパラドックス」というSF要素に、「盗作を犯すことでヒロインが救われる」という倫理的パラドックスも絡まって、わけがわからないよ。
この原作者「クロスアカウント」のときも思ったけど、話づくりがモヤモヤしてスカッとしない。友情・努力・勝利の漫画家ではないんじゃないかな。
あ、絵はとても上手でした。
あやかしトライアングル
矢吹 健太朗 28号~連載中
男子が女子にTS(性転換)してヒロインと百合っぽくしたりする退魔忍漫画。
これほどのベテランが週刊誌でやるとは思っていなかったので意外だった。
作風的にはToLoveるっぽいラブコメだが、エロ要素はちょっと控えめ。
本作ではエロじゃなくてTSがメインテーマになっている。
挑戦的なテーマだけど、先行して連載しているアグラビリティボーイズとネタ被りしてるので新鮮味がないんだよなあ。
そんなわけで、いろいろ迷走中。
うまくラブコメに落とし込められるかどうか。固定ファンが多いので、打ち切られることはなさそうだけど
破壊神マグちゃん
上木 敬 29号~連載中
海で拾った破壊神との日常をえがくほんわかコメディ。
ふむ……
まあ、そんな感じだ。
全体的に薄味で、すぐに打ち切られるかと思っていたが、存外に長寿になりそう。
ほのぼのストーリーのなかで破壊神のキャラもたってきたし、噛めば噛むほど味のあるスルメのような面白さを期待したい。
灼熱のニライカナイ
田村 隆平 30号~連載中
うーん……どういうジャンル?
南の島に移動してきた刑事が海の怪人が巻き起こす事件を解決するわけだけど……
日常? バトル? ギャグ?とっちらかってる。
前作「腹ペコのマリー」よりまとまっているような気もするけど……テーマがわからない。
大事件の後でも、登場人物たちはしれっとしてたりするから感情移入できないし。
ギャグとシリアスの緩急がつかめないし。
田村ワールドが制御できてないよ。
僕とロボコ
宮崎 周平 31号~連載中
メイドロボなドラえもんパロディ漫画。
この宮崎周平という作者、地獄のミサワみたいな絵しか描けなかったはずだが、本作ではずいぶん成長した姿を見せてくれている。
約束のネバーランドのパロディ漫画をずいぶん長く書いてたせいなのか、人物のヴァリエーションが増えている。
ミサワの劣化版みたいなイメージだったが、ちょっとびっくりするくらいの上達ぶりに刮目せざるを得ない。
基本的に良いやつしかでないんだよね、この漫画。
それでもジャイアンとスネ夫のイメージが本能にすりこまれているので、この二人が善行をするだけで面白い。
あくまでパロディ漫画なのだが、毒がとにかくない。まぐちゃんのほうが毒っけ高いくらいだ。お子様でも安心して読んでいただけます。
BURN THE WITCH
久保帯人 38号~41号
ブリーチでおなじみの久保帯人先生の最新作。
映像化も決定している中での短期集中連載。
アニメのプロモーション的色彩が強い連載だが、それでも久保先生の圧倒的なセンスが堪能できる。
どこを切っても久保帯人が味わえる、久保帯人ファンのためのオサレ漫画、
間延びしない分、センスの濃さはこちらのほうがブリーチより上だと断言して問題ない。
ただ、内容がわかりづらかったのが難点。
この作品、じつは2018年に一度読み切り作品として発表していて、本作はその続きということになる。
なので、前作を読んでいない人にはチンプンカンプンなのだ。
で「アニメに続くよ!」って感じで終わる。
ちょっとこの連載だけ完結していないという意味では、消化不良感が残った。
仄見える少年
松浦健人(漫画) 後藤冬吾(原作) 39号~連載中
妖怪退治漫画。
呪術高専が大人気の今日この頃、まあ、同じようなネタで勝負できるものだ。
あっちはあまりにも独自路線を走っているので、こっちのほうがまっとうな少年漫画に見える。
GIGAのころからチェックしていた。ダウナーな雰囲気で含めて気に入っていたので、連載になって何よりだ。
ただ、連載を続けるたびに、主人公の「一見やる気がなさそうだけど、実は熱血漢で……」の「熱血漢」ぶりが強調されているのが不安だ。もはやダウナーどっか吹きとんでる。
キャラ崩れじゃないのか? これをどう制御できるのか?
まあ、ミステリアスで最強な『お姉さん』のキャラが崩れなければ問題ないような気がする。ただ新人作家が書くキャラは生クリームより崩れやすいので不安は尽きない。
原作者の腕の見せ所だ。
ところで、この記事を書くために調べて初めて知ったが、絵のひとはトーキョー・シノビスクワッドと同じ人なんだって。前作打ち切りから、わずか半年程度で、2度目の連載をつかんでいる。このペースでのジャンプ復帰は珍しい。
しかも大幅に上手になっている。
なんとなく「保健室の死神」の絵に似ている気がするが元アシとかなんだろうか?
高校生家族
仲間りょう 40号~連載中
磯兵衛でおなじみの仲間りょう先生の最新作。
家族全員が同じ高校に通うヒューマンドラマなギャク漫画。
……ヒューマンドラマなんだよなあ……
時代劇をテーマにして、重い設定もないハチャメチャな磯兵衛のほうが好きでした。
ぼくらの血盟
かかずかず 41号~
ショタコン系吸血鬼漫画。
いまいち面白くない。
雰囲気はいい。でも雰囲気だけなんだよなぁ……
そもそも、ジャンプににおいて「弟を守る兄貴」って構図は受けないんだよ。
読者のほとんどはショタコンじゃないし。「妹を守る兄貴」なら受けたと思う。ネズコォォォォォ!
まあ、雰囲気はいい。絵が下手なくせにゴシックな雰囲気は感じる。
ただ、それもどこかから借りてきたような気もする。
独自のセンスを伸ばし続けて、次回作あたりでヒットを飛ばしてほしい。
BUILD KING
島袋光年 50号~
トリコでおなじみのしまぶー先生の最新作。
前作は食漫画だった。今回は大工が主人公の住漫画だ!
面白い。この人の漫画には外れがない。
ビフォーアフターとか、引っ越し情報雑誌とか好きな僕にはぴったりの題材だし、 小学生が考えたような奇想天外な建物がでてきてワクワクする。
今作も安定した人気を得るのだろうと思う。
SAKAMOTO DAYS
鈴木祐斗 51号~
スタイリッシュスパイアクション。
つまりは夜桜。夜桜カルテット。
なかなか面白い。
安西先生みたいな元スパイが最強って感じの日常コメディ漫画。
明確な敵が出てきたり、スパイ四天王とかでてきたら人気漫画になるんじゃないかと思う。
作者の鈴木祐斗という名前を見た瞬間、
「少年疾駆の人?食戟のソーマの原作者が絵に復帰?」
と思ってしまいましたが、それは附田祐斗さんだった。
「ユート」違いでしたね。
ちょい滑り。ユートなだけに。
総評として。
いまいちな年だった。
チェンソーマンが伝説的な最終回を迎えたり、呪術廻戦がアニメ化したり鬼滅の刃が金字塔を打ち立てたり、アクタージュがシャレにならない犯罪を犯したり、……話題にはことかかなかったが、次世代が育っているとは言い難い。
タイムパラドクスゴーストライターとかいう怪作をリアルタイムで読めたのは行幸だったのかもしれない。
来年に期待だね。
鬼滅の刃の感想・・・煉獄さんがアニメに出てないのになんでこんな大ヒット?
鬼滅の刃が終わった。俺の感想を書く。
俺のスペックは以下だ。
・単行本は買っていない
・アニメは見ていない
・ジャンプは電子版を定期購読(サブスクリプション)
大ヒットの要因がわからない
単行本がめっちゃ売れているらしい。
https://www.oricon.co.jp/news/2154028/
ただし、俺の鬼滅の刃に対する評価は、世間ほど高くない。
俺は30年来のジャンプファンであるが、鬼滅の刃ファンではない。
ジャンプではストーンが好きだ。次にヒロアカかな。アンデッドやアクタージュも面白い。1ページ目からすべての連載漫画を通読するが、「鬼滅が一番だぜ!」と思ったことはあまりない。煉獄さんが死んだときくらいだ。
いまのジャンプのレベルは高い。鬼滅が頭一つ抜けているとは思っていない。
しかし、時代は「鬼滅! 鬼滅! 鬼滅!」だ。
うーん。不思議だ。
煉獄さんがアニメ出演してないのに、なぜ大ヒットしたのか?
連載開始から当初はつまんねーマンガだと思っていた。
煉獄さんの活躍から、加速度的に面白くなっていった。
ただ、アニメでは煉獄さんは出ていないらしい。
なぜ煉獄さんが出てないのにヒットしたのかは全然わからない。
いま連載中のマンガであれば、ブラッククローバーだってそのくらいヒットしてもおかしくないように思える。
この違いはなんなのか?
マンガ好きとしては考えざるを得ない。
無残様?
うーん・・・敵なのかな。
「ブラッククローバーの一番魅力的な敵は誰?」と聞かれても答えられない。
味方なら「チャーミー!」「レメオレオナ!」と回答できる。
あの漫画、魅力的な味方は多いのだけれど、敵がイマイチ印象に残らない。
ドラゴンボールなら「ピッコロ!」「フリーザ!」「セル!」「ブウ!」
とすぐさま思い浮かぶし、それぞれの魅力も言える。
北斗の拳やキン肉マンだってそうだ。やはり名作漫画には魅力的な敵キャラが欠かせない。最近ではヒーローアカデミアもそうだね。
悪役人気こそがすべてなのかもしれない。
ブリーチの人気も愛染に支えられてきた。
月島さん? ・・・もちろん! 月島さんのおかげですよ!
鬼滅の場合、無残様か。
最初から最後までラスボス1人というマンガは、あまり記憶にない。
(暗殺教室は例外的な存在としてね)
無残様とかいう素晴らしい悪役・・・とにかく強くて、残虐で、自分が生き延びることしか考えていないクズを、徹底して描いたから、人気になったのだろう。
DIO的な人物であるけれど、彼ほど「悪のカリスマ」でもないしね・・・
(DIOが本当に「悪のカリスマ」なのかは議論の余地がある)
他の敵キャラもそうで、大体が根っからの悪人ばかりだ。
同情の余地があるのはアカザ殿くらいかな・・・兄上は悲劇的であるけれど・・・弟に対する嫉妬が強すぎてさぁ・・・
結局、俺もハマっていたのかもしれない
この記事を書いていて思ったのだが、キャラクターの名前がスラスラ思い出せる。
30年もマンガを読み続けていると、いちいちキャラクターの名前なんか記憶しないものなんだけど・・。
個人的には村田さんも良いキャラしていた気がする。
最終回について
最後は平和な現代を描いてエピローグとなった。
主人公の炭治郎、善逸、イノシシは子孫を描く。
死んでしまったメンバーで子孫を残していない連中は、輪廻転生した姿で登場した。
うーん。。。誰が誰だかわからん。
この辺のサイト漁ってようやくイノシシと無一郎を混同していることに気が付いた。
http://animesoku.com/archives/23351494.html
新連載したときにも記事を書いてた
2016年の記事。
このときは善逸が推しキャラだった。
まあ、いまでも好きだけどね。
https://muramurasakida.hatenablog.com/entry/2016/12/17/233029
新連載で振り返る2019年の少年ジャンプ
はやいことに2020年も4分の1が過ぎ去ろうとしています。
では2019年のジャンプ新連載を振り返ります。
参考サイト様
https://mdb.way-nifty.com/bokunenjin/2019/01/2019-f6e1.html
僕の過去記事
新連載で振り返る2016年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ
新連載で振り返る2018年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ
チェンソーマン
藤本タツキ 2019年01号 - 連載中
荒い絵やグロい描写など、呪術廻戦と似ている要素が多いので、 連載当初は「また同じようなマンガが始まったなあ」くらいにしか思わなかったが。
こっちのほうは主人公がバカだ。
熱血漢のくせにクールな虎杖と比べると、本能のまま行動するデンジのバカっぷりが際立って面白い。
そして人の命が軽い。
まるでギャグのように死んでゆく。
というか、ギャグのために殺していく。
つまりこれはアクションマンガではなくて、不条理ギャグマンガである。
そういうことに気が付くと一気に、面白く読めるようになった。
お気に入りのキャラはコベニちゃんです。
ne0;lation
依田瑞希 2019年2号 - 2019年22・23合併号
ハッキングマンガ。
生意気な少年天才ハッカーが悪人を「カタカタ・・・タンッ」でやっつけるマンガ。
連載中は本職のSEやネットワーカーに酷評されていた。案の定19話で打ち切りになったが、僕はそんなに嫌いじゃない。
エピソードごとをみれば光るものがある。
たしかに「プレイヤーの感情を乗っ取るネットゲーム」はイマイチだった。
この漫画で言う「コンピュータ」とは「魔法」と同義なので、こまかなことをかんがえてもしょうがないと思って読んでいても、無理があると思った。
ただ、「峠の走り屋との勝負」は面白かった。
これも無理があるが、自動車レースという設定自体として面白い。
というか、僕がサイバーフォーミュラ好きなので、コンピュータXマシンの組み合わせに燃えるだけであるが。
ハッカーものというのは、どうしてもチームのブレインにならざるをえず、自分で行動を起こさない。いわゆる安楽椅子探偵だ。
アクションの表舞台に立たせることが難しいが、このエピソードは主人公が前面に立っていたような気がする。
そういえばDrストーンの千空も頭脳役だが、彼は常に最前線で活躍している。ストーリーをすごく工夫しているのだろう。
ハッキングという難しいテーマを取り扱うには、かなり練った設定が必要なのだろう。
獄長ヒグマ
帆上夏希 2019年3号 - 2019年24号
地獄から現世に逃げ出してきた悪霊を地獄に送り返すマンガ。
ようするに幽遊白書。
絵もアクションも上手だが、いまいちスカッとしないマンガだった。
主人公がウジウジしているのが良くないのかな・・・
変なところで過去編を挟んだりして、その性格をフォローしたりしていたが、なんか心に響かなかった。
19話で打ち切り。
最後の西遊記
野々上大二郎 2019年14号 - 2019年38号
ホラーアクションマンガ。別に西遊記である必要はない。
オヤジがある日突然つれてきた「妹」を介護するマンガ。
とにかく小学生でありながら友人とも遊べず「妹」の介護を強制させられる主人公の龍之介君が可哀そうでしょうがない。
あまりに理不尽なオヤジに腹が立つし、龍之介の気分も終始暗いので読者の気分も暗くなる。
まあ、最後のほうは「妹」が行動的になったり、かわいいヒロインのエステルちゃんがコスプレしたりして、ようやく雰囲気が明るくなったころに、あえなく打ち切りとなった。
あと、主人公の友人で、絶対にフードを脱がなかった子は何だったんだろう。
伏線だったのだろうか。
神緒ゆいは髪を結い
椎橋寛 2019年15号 - 2019年52号
ぬらりひょんと孫でおなじみの椎橋先生が送るファンタジー恋愛漫画・・・?
なのかな?
とにかく迷走に迷走を続けてジャンルすらよくわからなくなったマンガ。
最初は「おしとやかな淑女/暴れん坊のスケバン」2つの顔を持つ二重人格ヒロインを軸にしたラブコメマンガだった。
途中からスケバンのほうをフォーカスした、スケバンバトルマンガになり、京都府代表スケバンとか、静岡県代表スケバンとかと戦うバトルものになった。
まるで金剛番長の女版だ。
で、結局、スケバンたちの黒幕は、日本を支配する大妖怪であることが判明したりして・・・結局、ぬらりひょんの孫じゃん!
これは作者の迷走ぶりを楽しむマンガであるが、最終的にたどりついた妖怪バトル編が一番面白かった。
椎橋先生は絵がとてつもなく上手だが、妖怪が出ていないシーンは「ちょっと絵が古い」ように感じてしまう。
妖怪さえ出ればこれほど素晴らしい作家はほかに居ないのだけれど。
結局、妖怪特化型作家なのか・・・?
サムライ8 八丸伝
岸本斉史(原作)・大久保彰(作画) 2019年24号-連載中
あのNARUTOの岸本先生が満を持して送る本格SFクソマンガ。
近年ではロボレーザービームもそうだったが、なんで大ヒット作家の続編ってこんなにつまらないのだろうか?
打ち切り候補だが、不思議と連載中。
これを連載するなら最後の西遊記の続きを読みたかった。
たぶんこれからも「これを連載するな○○の続きを・・・」と呼ばれ続ける運命にある、ある意味不幸な宿命を持ったマンガである。
ふたりの太星
福田健太郎 2019年25号-52号
「ものの歩」より将棋を描いていない将棋マンガ。
昼と夜で人格が交替する「太星」という少年が主人公。
昼は「星」、夜は「太」として将棋を指す。
設定は面白いのだが、今一つ活かし切れていない感じ。
そんな主人公よりも拘束具に身を包んだライバル棋士のハガデスが面白い。
なぜ将棋会館で拘束具なのだろうか・・・?
しかも、拘束具以外の思考は割と常識人的だったりして、なんかアンバランスな魅了に満ちている。すごく好きなキャラクターだ。
他の棋士達も変態ばかりで、将棋そっちのけで面白い。
心理描写も独特でセンスが光る。
僕はこの作者の、前作、デビリーマンも好きだった。
ぜひ次作にも挑戦してほしい。
次は変態たちがヒロインを奪い合うような、ラブコメマンガなんかどうだろうか。
ビーストチルドレン
寺坂研人 2019年26号-2020年1号
便乗できずに打ち切りになった。
絵も下手で、ラグビールールの説明もわかりづらい。
読めば読むほどアイシールド21の素晴らしさがわかる。
そして練習試合で終わったスポーツマンガとなる。
なんでジャンプのマンガって「メンバー集め」「紅白戦」「練習試合」の段階を踏ませたがるのだろうか。いきなりトーナメント一回戦でもいいじゃないか。
この漫画のことについては、それ以上に述べることがない。
印象に残ったキャラクターもいなかった。
トーキョー忍スクワッド
田中勇輝(原作)・松浦健人(作画) 2019年27号-2020年02号
ニンジャマンガ。
和風でサイバーパンクな雰囲気がAKIRAっぽい。
原作がついているとは思えないほどの迷走ぶりであった。
序盤は依頼人の美女を守ったり少年を助けたりして、ニンジャ版のシティーハンターのようだったが、途中からニンジャ組合みたいなやつに呼び出されて新人研修を受けることになる。
結局、主人公の立ち位置はなんだったのだろうか。
名の売れたニンジャのクセに、新人研修みたいなやつ受講しているし・・・。
そもそも新人研修ってなんの意味があるの?
ハンター試験や中忍試験みたいに人生を掛ける価値もないし・・・。
そんなこんなであえなく打ち切り。
ただ、作中にでてきた空飛ぶバイクっぽいメカは格好良かった。
夜桜さんちの大作戦
権平ひつじ 2019年39号-連載中
スパイ一家に婿養子に張った主人公が頑張るラブコメアクション。
SPY×FAMILYと設定が被っているように見えて、全然設定が異なる。
こっちは家族全員がスパイなのだ。
テンポがいい。
主人公が惚れたヒロインと結婚する。
そしてヒロイン一家に鍛えられて、新米スパイとして活躍する。
ここまで3話くらいだと思う。
新米とはいえ、この世界のスパイは超人を意味する。
平凡な主人公が、特訓シーンを経て、いきなりその辺のチンピラなどワンパンで倒せるスパイ(超人)になったのだ。
この辺のノリはスパイものというより、変身ヒーローのノリに近くて好きだ。
今年はヒグマや西遊記など、重い設定のマンガが多かった。
このくらい軽い感じが心地よい。
magicoのときもそうだったが、若夫婦のイチャイチャは一定の需要があるらしい。
現在も連載中。
ミタマセキュ霊ティ
鳩胸つるん 2019年40号-連載中
少女漫画っぽい絵柄の不条理ギャグマンガ。
主人公ミタマとヒロインハゼレナの掛け合いが面白い。
ハゼレナが引き連れている大量の背後霊も回を追うごとに個性的になってきている。
ギャグマンガ不足の現在のジャンプにおいて、一定の席を確保している。
総評
こうやってみると2019年はたいした連載がなかった。
大型連載に育ったのはチェンソーマンだけだ。
そろそろ鬼滅の刃がクライマックスなので、2020年ではもう一枚看板を作る必要がある。
「ふたりの太星」や「最後の西遊記」の作者にもう一度連載をやってもらってほしい。
マンガ喫茶で「転生したらスライムだった件」を読む
マンガ喫茶にいく。
色々よむ。
・転生したらスライムだった件
1巻から10巻まで読んだ。
転生したらスライムだった件 1巻/伏瀬/原作 川上泰樹/漫画 みっつばー/キャラクター原案/講談社(シリウスKC)
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > 少年 > 講談社 シリウスKC
- ショップ: ブックスステーション 楽天市場店
- 価格: 680円
去年アニメ化もした「小説家になろう」の重鎮。
原作は本家サイトで序盤まで読んだが、あまり面白いと思えなかった。
コミカライズの評判が良いので、この機会に手を伸ばしてみた。
・・・なるほど! 評判通りの出来栄えだ。
とにかく絵が上手い。美女、美少女は当然のことで、青年、中年男性。ジジイ、モンスターすべて上手。バトルシーンも上手。
なにより主人公がスライムから変身する女の子がカワイイ。
ストーリーは「街づくりモノ」。
小さなゴブリンの町を、転生時に手に入れたスキルで、様々な種族が行き交う大都市に成長させる。
外交したり戦争したり通商したり・・・トントン拍子に街が成長していく。
・・・まあ、若干の御都合主義もある。お約束展開もある。・・・アラは目立つが・・・絵がうまいので許そう。
この作画力は多少の瑕疵をカバーして余りある。
作画力・・・演出力と言い換えてもいいかも。
大きいところで言えばゴブリンが、ホブゴブリンに「進化」するときの「キャラクターデザインの落差」の塩梅の絶妙さだ。
意外なほどカッコよく「進化」するんだけど「ゴブリンっぽさ」は残す。良いウデしてはりますわ。
主人公の髪形(人間に変身したシーンのほうが多い)や、服装にもバリエーションがある。「町で生活している」感じがあっていい。ずっと同じ服じゃおかしいもんね。
さらに、衣食住にかかわる小道具とかも丁寧に描かれている。椅子とか、食器とか、建物とか・・・そういうの全てに、手抜きがないから、街の成長を眺めていたくなる。
単行本のつくりも豪華だ。
幕間に四コマがあり、原作者によるオマケ小説もついていた。
あとカバー裏にもなにかあるらしい・・・マンガ喫茶なので、表紙はセロテープで固定されていた・・・読めない・・・・。
うーん「所持欲」をそそられる単行本だ。
買いそろえようかなあ。
スピンオフマンガも置いてあった。
転生したらスライムだった件 〜魔物の国の歩き方〜 2 【通常版】 (ライドコミックス)[本/雑誌] / 岡霧硝/漫画 伏瀬/原作 みっつばー/キャラクター原案
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > 少年 > その他
- ショップ: CD&DVD NEOWING
- 価格: 680円
ペラペラめくってみたが、やはり作画力に差があるみたいだ。
そっと棚に戻す。
また今度読むね。
新連載で振り返る2018年の少年ジャンプ
今年のジャンプもすべて発刊となりました!
毎年恒例の新連載の振り返りをやりたいですね!
ちな過去のぶん!
・BOZEBEATS
平野稜二 2018.07~ 2018.20
坊主が戦うマンガ。つまり仏ゾーン。
絵が上手い。
とくにバイクや銃器関連のメカ絵は最高だ。
オフロードバイク(KLXの自衛隊仕様?)に乗っていた主人公の扉絵が印象的だった。
・・・それ以外の記憶があんまりない。
あえなく打ち切りとなってしまった。
作画力は素晴らしいので、次はバイク専門雑誌とかでお会いしたい。
・アクタージュ act-age
宇佐崎しろ(漫画) マツキタツヤ(原作) 2018.08 連載中 -
女優もの。つまりはガラスの仮面。
ジャンプでこういうジャンルがヒットした記憶はない。
が、なかなか面白い。
最初は主人公(夜凪景)のキチガイ行為に、ちょっとついていけなかった。
特に時代劇のエキストラなのに、悪役に飛び蹴りかましているあたりは、完全にアタマ狂っていて、
「何これ・・・? 」
と思ったものだが、映画編を通じ、主人公以外の役者にもスポットライトが当たるようになって面白くなってきた。
とくに千世子。阿良也・・・夜凪景に感化化される天才若手役者達。
最初の数話では、主人公ばかり目立っていたが、エピソードを重ねるにつれて群像劇としての面白さが増してきた。
演劇に青春を賭ける若者たちの物語だ。
ジャンプにふさわしいのかもしれない。
「背筋をピンと!」に近い作風なのかもしれないな。
それにしても、もし実写化などしたら、役者さんは大変だなあ。
原作を超える描写は無理だろう。
・呪術廻戦
芥見下々 - 2018.14 連載中
すっかり人気漫画の仲間入りしたこの作品。
ボウズビーツと殆ど同じような設定なのに、あちらは打ち切り。こちらは人気マンガ。
・・・わからないものである。
クセは強いが、妙にリアリティがあるキャラクターが特徴だと思う。
特にオンナの口喧嘩とか・・・
あと、今号で作者が「久保帯人先生を想ってつくった詩集」が存在することが判明した。久保帯人は僕も好きだ。久保帯人仲間であり、親近感が持てる。
それ以上に、この作品が魅力的なのは、きっちり「残酷」と向き合えって描いているからだろう。イジメとか偏見とか、そういう「呪い」の元をかいているから、「呪い」にリアリティがある。
主人公の虎杖自身も、そういう偏見を乗り越えたキャラクターとなっていて、とても魅力がある。
・ノアズノーツ
池沢春人 - 2018.15 2018.38
2018年のなかで一番好きだった。
ハッキリ言って呪術廻戦より好きである。
作者は「クロガネ」「ものの歩」の池沢春人先生。
極めて商業的な作品だ。
「イケメン主人公」「可愛くておバカなヒロイン」「ムーっぽいワクワクする設定」「ちょっとしたエロ」
いかにもヒットしそうな要素を詰め込み、確かな作画力でキッチリ描いた。
とくに女性キャラ!
回によってはゆらぎさんよりエロかった。
ウケル要素をこれでもかと詰め込んで・・・しかし、あえなく打ち切り・・・
表面的なハナシをすれば「ヒットする要素」は全て詰まっていたと思う。池沢先生の絵も格段に上がっていたと思う。・・・うーん。もうすこし見ていたかった。
残念ながら週刊少年ジャンプではスリーアウト。
次回は青年誌かエロ漫画でお会いしたい。
・ジガ -ZIGA-
肥田野健太郎(漫画) 佐野ロクロウ(原作) 2018.16~2018.30
なんか命令者の女の子だけが人気になってしまったこの作品。
全体を見ればなかなか考えられた設定である。
街を破壊する大怪獣ジガ・・・それに復讐を誓う主人公・・・しかしジガとは、己が変身した「真の姿」だったのだ・・・!
悪の戦闘員だった仮面ライダーが「ジガ(自我)」に目覚めるという、少年漫画伝統的テーマを踏襲して、なかなか正統派である。
・・・のだが、残念ながら設定を生かす間もなく打ち切りであった。
うーん。
・紅葉の棋節
里庄真芳 三枚堂達也(監修) 2018.24~2018.40
「ものの歩」で無事打ち切りになった 池沢先生と同時期に将棋マンガを連載するとは・・・なかなかの度胸であるな!
藤井五段ブームもあり、将棋マンガが企画されたのかもしれない。
・・・結局、あまりイイとこなし打ち切りとなってしまった。
作者の才能は確かだが・・・もう少しちゃんとストーリーを練ってから連載を始めたらよかったのに、と思う。
「明日ありと思う心の仇桜」
・キミを侵略せよ!
稲岡和佐 2018.25~2018.41
この印象の薄さ!
連載中に、サザンオールスターズの桑田佳祐へのインタビュー漫画が乗っていて、
桑田がジャンプをペラペラめくって「この女の子がカワイイ」とヒロインを指さしたところがピークだった。
そのインタビューマンガの作者はキルコさんの作者だった。
それ以外、語るところなしって感じ!
・総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司
天塚啓示 2018.30~2018.50
総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司 1 (ジャンプコミックス)
- 作者: 天塚啓示
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/10/04
- メディア: コミック
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読み切りで、ハンコとか名刺とか「サラリーマン」グッズをつかって戦うところが受けたらしい。
連載版になって「総合時間時間会社」となって、設定が複雑化した。
(・・・と思う。読み切りのときってどうだったっけかな)
「戦うサラリーマン」の設定自体は面白いのだが、うまく連載の設定に活かせなかった
。それにタイムパラドックスの解決も下手だった。
あと、読み切りの時のほうが絵が上手だったと思う。
新人作家のお試し連載・・・って感じ。
絵も設定もダバダバしてる・・・次作に期待。
・アリスと太陽 凸ノ高秀 2018.31 2018.51
バンドもの。
「アクタージュ」のアテ馬的役割。
「芸能マンガブームか?」・・・とはならず、打ち切られてしまった。
絵は上手だと思う。女の子の唇の描き方が色っぽい。
ただ、それ以上のモノはなかった。
新人作家のお試し連載・・・って感じ
・思春期ルネサンス!ダビデ君
黒木雄心 - 2018.42 連載中
磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜って感じ。
たしか読み切り版があって、そこで人気が出たから連載したのだと思う。
悪くない・・・が!
磯兵衛より「芸術ネタ」が笑いにつながっているわけでもなく・・・うーん。
・ジモトがジャパン
林聖二 - 2018.42 連載中
日ノ本ジャパン ジモトがジャパン ジャンプショップ 365日ステッカー 2018年 12月6日 366日ステッカー 都道府拳マスター
- 出版社/メーカー: movic
- メディア:
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都道府県の擬人化マンガ。
クソ編集者が「ケンミンショー」を眺めながら思いついたクソ企画だと思う。
実際、3話あたりまでは「今年度ジャンプくそマンガ大賞」くらいに思っていた。
しかし、最近は面白い。
ジャパン、トキオ、ヒデのバカトリオの役割がハッキリして、掛け合いにクスッとさせられる。
特にトキオのツッコミ。
彼は「ツッコミ役」以上に、「ジャパンの友達」として描かれているからだろう。温かくて爽やかだ。
やはりマンガはキャラクターだ。
このクソ企画を、ちゃんと「面白いマンガ」にしてくれた林聖二先生の腕前に拍手。
「ダビデ君」と競うように同号からの連載となる。
僕はこちらに軍配を上げる。
青春兵器くらいのポジションに収まってほしい。
・THE COMIQ
高橋和希 - 2018.46 2018.52 短期集中連載
連載開始当初はワクワクしたんだよ。
しかも内容が魅力的だった。
マンガに仕込まれた謎・・・インターネットを通じて、刑務所で遠隔地アシスタントを務める受刑者からのメッセージ・・・。
現代ならではの、最新コミックミステリー!
・・・・高橋先生よお・・・ミステリーでこのオチはないよぉ・・・
高橋ワールドは「本格ミステリー」には向いていない。
そのことがよくわかった。
・チェンソーマン
藤本タツキ - 2019.01 連載中
ジャンプ+の「ファイアパンチ」で一発当てた作者の新連載。
第4回まで読んだけど・・・ぴんと来ない。
悪魔と一体化した青年が戦うハナシ・・・呪術廻戦との設定が被る。
・・・どこか、キャラクター設定の一つ一つが弱い気がする。
打ち切り候補だ。
・ne0;lation
依田瑞稀(漫画) 平尾友秀(原作) 2019.02 連載中
スーパーハカーが事件を解決するハナシ。
難しいテーマだ。
それこそ80年代から同種の作品はあるが、ヒット作はゼロだと思う。
世の中はパソコンやスマホにあふれていて、ハッキングというテーマには興味があるわけだけど、なかなかエンターテインメント作品にならない。
動きがない分、スーパーハカーのすごさがわからないし、演出を過大にしたら面白さよりウソらしさが先行する。
本作はどうなるか・・・
・獄丁ヒグマ
帆上夏希 - 2019.03 連載中
時刻から脱獄した鬼たちを退治する話。
設定が「たくあんとバツの日常閻魔帳」に似ているが、別作者らしい。どうりでフェチ感が薄いわけだ・・・。
連載は今号で2回目。
倒した敵の能力を奪い取る、ロックマンスタイルであることが判明した。
評価を下すには早すぎるが・・・今現在において、特筆する面白さはない。
・まとめ
呪術廻戦、アクタージュが看板候補として生き残った。すでに「中堅マンガ」としての風格もある。
ただ、去年の「ドクターストーン」クラスの「名作!」は生まれなかった。
今一つ爆発力の欠ける一年であった。
画像がないと寂しいので、単行本の画像を載せた。
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マンガ感想 終末のワルキューレ
1・2巻を購入。
神々と偉人たちが戦うハナシ。
偉人たちが負けたら人類は滅ぼされてしまうのです。
「グラップラー刃牙」と「鋼-HAGANE-」と「エリア51」をまぜて整頓していないような設定だ。
(偉人バトルと言えばフェイトでなくて鋼だ。あるいはOVA版R・O・D)
第1回戦は「呂布xトール」
・・・なにこれ? 呂布とトールになんの因縁があるの?
・・・このマッチングの妙が、マンガの魅力のすべてだったりする。
購入の切っ掛けはフクイタクミの名前。
作画:アジチカ
原作:梅村真也
構成:フクイタクミ
フクイタクミと言えばケルベロスとかハーヴェストマーチとか、チャンピオンでダークファンタジーを連載していたひとだ。
(人間ドラマに寄ったジョギリ屋ジョーも描いていた)
自分でも絵が描ける人だ。
やたらと主人公の男の子が可愛かった気がする。とくにハーヴェストマーチ。
バトル描写も上手で、荒っぽくも迫力があったが、今回は構成らしい。
・・・構成? 原作でもないし・・・なにする役目なのだろう?
気になる。
まあ、マンガ自体は面白かったので、3・4巻と続刊を買っていこうと思う。
出てくる神・偉人のなはマンガ内で公表されていて、各13人。
1巻に1バトルの計算で13巻で終わる・・・はず?
誰かが裏切っていたり、場外乱闘があったりするのが定番なので、どうなることやらわかりませんが・・・続きを楽しみにしましょうか。
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