読書の日曜日!
日曜日!
朝早起きして登山!・・・寒い! やめ! 二度寝!
10時ごろ起床、刈谷に移動。
せんせいさんと昼飯。いい店!サラダ取り放題。
せんせいさん!出産おめでとうございます。
おめーが産んだわけじゃねーけどさ!
せんせいさんの嫁さん、おめでとうございます!
帰宅して読書。
「佐藤賢一」・「中世」というキーワードで購入。
エロいんだよね、佐藤賢一の小説って・・・性癖をこじらせて1周してストレートなエロス!
まあ、本作は歴史研究書なので、エロには期待せず読みました。
(実際、エロくなかった。
ノンフィクション作品だし、テンプル騎士団は「修道騎士団」の禁欲集団で、一切エロくない)
ただ、佐藤賢一のもう一つの魅力である「日本人とは思えないほど造形の深い中世ヨーロッパ知識」は、本作にもいかんなく発揮されている。
佐藤先生は数少ない「ヨーロッパを描ける歴史小説家」だ。現在の国境線が引かれる前の、混沌とした地中海世界を描ける作家だ。
テンプル騎士団っつーと、マンガ「ヘルシング」でロンドンに駆けつけて無事皆殺しされる連中の印象がとても強い。雑魚キャラだ。
一方で、歴史を裏から操ったフリーメイソンの始祖だともいわれている。
じっさい、なんだろーね、テンプル騎士団って・・・?
そういう疑問に佐藤先生が応えた本作です。
で、読み始めると・・・読みずらい!
人名が多く、しかもフランス人が異様に多いからだ。
フランス人の名前っつーのはとにかく難しく、カタカナの羅列としか思えないので頭に入ってこない!(テンプル騎士団の創始者がフランス人だし、テンプル騎士団本部もパリの隣にある。フランス人母体の集団だ)
あと、文体的がビミョー。
ノンフィクションに小説的演出が合わない!
「小説なの?」「新書なの?」って混乱するわ!
まあ、慣れたら面白いんですけどね。
慣れが必要だわ。
とにかく、テンプル騎士団は十字軍がきっかけで生まれて、十字軍の終焉とともに亡びた組織という、アウトラインはよくわかった。
で、楽しみにしていたフリーメイソンとの絡みだが、佐藤先生の目が冷たい。明確に「フリーメイソンとテンプル騎士団には関係ない」という立場だ。
まあ、事実なんだろうけど!
とにかく「史実としてのテンプル騎士団」を知るためにはいい本だ。
そして「十字軍」という概念を知るのもいいことだと思う。
なにしろ、イスラムとキリストの戦いは現代でも終わっていないのだ。
迷惑なことに。
(1200年から800年もイスラムとキリストは戦争中だ。十字軍とジハードは続いているのだ。日本ももちろん巻き込まれている。大変な迷惑だと思う)