屈強な男性のブログ

チャンピオン・ジャンプの感想を中心に、日々の雑記とか諸々

新連載で振り返る2016年の少年ジャンプ

 そろそろ今年を振り返ってもいい時期だ。

新連載を題材に週間少年ジャンプを振り返ってみる。

 

作品リストはWikipediaから抜粋した。

 

・ゆらぎ荘の幽奈さん ミウラタダヒロ - 2016.10 連載中 -

今年の出世頭。

古きよきお色気マンガである。

絵柄が似ているぶん、TO LOVEるよりエムゼロっぽい雰囲気だ。

幽霊(巨乳)、猫又(ロリ)、管理人(ロリババア)、酒呑童子(露出狂)、退魔忍(へっぽこ)・・・とパターン網羅していて、しかも舞台が温泉つきアパート!

ラブひな以降20年続く、古典的でディフェンシブな構成である。

少年誌に退魔忍を出したのが唯一のオフェンシブ要素といえるのかもしれない。

 

新しいアイデアが少ないので、あまり僕の好きなアプローチではないが、気がつけばすっかりジャンプに定着してしまった。

まあ、お色気マンガなんてこんなもんだろう。

固定ファンが多いのもわかるし。おっぱいは正義だし。

 

・鬼滅の刃 吾峠呼世晴 - 2016.11 連載中 -

「ビミョーだしすぐ終わるだろう」と思っていたが、人気を得たらしく、現在まで連載を繋げている。

作者の独創的なセンスは読みきりから注目していた。ただ、ちょっと青年誌寄りの内容だったので、ジャンプでヒットするとは予想していなかった。

絵柄の繊細さも青年誌に向きだし、迫力あるバトルが絶対に必要なジャンプでは連載しないと思っていた。

 

予想に反してバトルマンガで連載し、ヒットの兆しすら見せている。

意外だ。

 

和風なセンスが受けたのかのかもしれない。

それに炭治郎の「おれは長男だったから我慢できたけど、次男だったら危なかった!」みたいな台詞に顕れる、作りこまれたキャラクター造詣が人気なのかもしれない。うーん。上記にあげた台詞は好きなのだが、全体的には、正直ビミョーだ。他の新連載があの体たらくなので、しばらく連載は続くのだろうが・・・ちょっと様子見だ。あと、善逸をもっと活躍させてほしい。

BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS- 池本幹雄(漫画) 岸本斉史(原作・監修)小太刀右京(脚本) 2016.23 連載中

ナルトの外伝。あんまり面白くない。

 

・たくあんとバツの日常閻魔帳 井谷賢太郎 - 2016.24 2016.44

女の子が可愛くてエロいのでもうちょっと人気が出るのかと思ったけど、あっさり20週で撃沈した。

ケツとフトモモに妙に執着していて、ケツを顔面に押し付けたり、フトモモで顔面を挟んでみたり、そういう気持ち悪いこだわりが好きだった。

絵の上手い作家だが、連載の後半は息切れして雑になったのは残念だった。彼の歪んだ性癖の世界をもう少し眺めていたかった。

 

・約束のネバーランド 出水ぽすか(作画) 白井カイウ(原作) 2016.35 連載中

バイバル&脱出モノ。

作画・原作ともに新人だが、たぶん原作はベテラン作家の変名だと思う。

一定の緊張感は保ちつつ、かつ、丁寧に描いている。洗練されたエニグマを呼んでいるようだ。

毎週、状況が悪化してたり良くなったり・・・徐々に物語は進展するが、今のところスカッとするシーンは無い。

みごとに脱出を果たしたら最高のカタルシスなのだが・・・連載はそこまで持つのだろうか。

 

わりと楽しみに読んでいる作品である。ガンバッテほしい。

 

・ラブラッシュ! 山本亮平 - 2016.38 2016.50

今年の新連載、堂々1位の作品である。僕の中では。

キャラクターが愛らしく、生き生きとしていたので心地よかった。主人公も本ヒロインも誠実で嫌味無く、何よりココロちゃんがとてもかわいい。

そして展開がスピーディー。

2話目で本ヒロインに告白しちゃうくらいにスピーディー。

同時期に連載していたニセコイがウダウダやっていたせいで、このスピーディーさが痛快だった。

 

ニセコイの後釜に収まると思っていたが、速やかにジャンプから退場と相成った。

ただし、きれいにストーリーを完結させているので、打ち切りの印象は無い。

計算された構成の短期集中連載みたいだ。

 

・レッドスプライト 屋宜知宏 - 2016.39 2016.52

好きだったんだけどなあ。

少年誌の王道ってこんな感じだったんだけどなあ。

10週そこそこで打ち切られてしまった。

 

打ち切りの原因は数あれど、自分が一番引っかかったのはモノ君の扱いだ。

 

お前らモノ君を電力奴隷から開放するために、帝都から救い出したんちゃうんか。

レッドスプライトの中でモノ君を電力扱いしてどないすんねん。

電力人間の人権を踏みにじり、電力を搾取する帝国を憎んでいるんとちゃうんか。お前らが同じことしてどうするんや。

 

救い出したモノ君にコードをつなげるときに、ひとエピソードあっても良かったのかなあ・・・と思った。

それかあの痛々しいコードのデザインを変えるとか・・・

五本指を全部コードに繋いでさぁ・・・痛そうじゃん。

あんまり救われた感じがしないんだよねぇ。

 

・歪のアマルガム 石山諒 - 2016.45 連載中

三ッ首コンドルの作者のリベンジ。

主人公の相方にイケメンを配して婦女子票を狙いにきた、スタイリッシュアクションマンガだ。

絵はとても上達しているし、イケメンもカッコいいが・・・連載順を見る限り、芳しくないようだ。

敵組織が魅力的に描けるかどうかが、生き残りの鍵となるのか。

 

・青春兵器ナンバーワン 長谷川智広 - 2016.46 連載中

第一話はクソつまらない打ち切りマンガの典型だったが、だんだん面白くなってきた。

熊殺しのあたりから、徐々に。

上手く打ち切り回避して、定位置をつかめればよいのだが。

 

・デモンズプラン 岡本喜道 - 2016.51 連載中

薄味・・・。

いまのところ印象に残るキャラもシーンも無い。

打ち切り候補筆頭である。

 

・オレゴラッソ 馬上鷹将 - 2016.52 連載中

いますぐ連載を辞めるべきである。

「テコンドー選手がサッカーをする」という少年誌らしいアイデアは良い。

テコンドーは足技の達人である。サッカーとの相性は抜群だろう、キム・カッファン

 

ただ、愛が無い。

 

テコンドーにもサッカーにも愛が無い。というかスポーツそのものへの尊敬がまったく無い。馬鹿にしている。

 

そもそもこの作者、直近の読みきりはポップでキュートなSFマンガだ。

僕はそれが好きだったのに、なぜサッカーマンガで連載なのか。

お前の友達はボールではないはずだ。

SFを描けばいいのに。可愛いグレイ娘をまた見たい。

 

・まとめ

ラブラッシュ!!が好きだったのだが、打ち切られた。

2016年はそんな一年だった。

それ以外は何も無かった。