オイルヒーターを買って1ヶ月がたった。
僕は朝に弱く、朝の寒さにはなおさら弱い。
だから冬になると朝起きる30分前に、エアコンをタイマーでセットして、寝室を暖めてから起きるようにしていた。6時30分に目覚めて、7時に出勤するので、タイマーは「6時入」「7時切」にセットしていた。
ただ、エアコンがあまりにも古いせいか、うるさいし、しかも臭くて、快適に目覚めることはできなかった。
なので、オイルヒーターに乗り換えてみた。
12月に買ったので、そろそろ1ヶ月になる。
セラミックヒーターも気になったが、24時間タイマー付きの製品が無かった。
どうも、24時間タイマーがある暖房器具というのは、エアコンかオイルヒーターに限られているようだ。
機種は定番中のド定番。デロンギのアナログタイマーのやつだ。
1ヶ月使ってみて、かなり満足している。買ってよかった。
ネットでは「ぜんぜん暖まらない」みたいなレビューが散見されて、ちょっと不安に思っていたのだが、そんなことは無い。結構暖かい。
僕のアパートは築40年の鉄骨コンクリート。たぶん断熱材なんて入っていない。そこの6畳タタミ敷きの寝室で使っている。
タイマーは「5時30分入」の「7時00分切」にセットしている。入時間が早めなのは、電源が入ってから本稼動するのに時間がかかるからだ。
これで6時30分に目覚めるときは、室温は20度前後だ。暖房無しで12度くらいだから8度くらい暖かくなっている。布団から這い出る勇気が芽生える程度には暖かい。
そして静かだ。「これ本当に起動しているの?」って疑いたくなるくらい静かだ。
あのエアコンの轟音とは比較にもならない。
ただし、起動直後に「カンッ」という、ガラスに小石をぶつけたような金属音がする。オイルが温まり本体の金属が膨張した音なのかもしれない。
買って数日はその音で目が覚めてしまっていたが、しばらくするうちに気にならなくなった。まあ、慣れだ。
しかも臭くない。全くの無臭だ。
説明書には「新品のころはちょっとニオイしますよ」と書かれているけれど、僕は全く気にならなかった。
いいことずくめだが、ひとつだけ不満がある。
アナログタイマーが使いづらいのだ。
タイマースイッチの周りを、グルリとピンが囲っている。そのピンを内側にすればON、外側はOFFだ。
タイマースイッチは時計のようにチクタク回って、現在時刻を指す矢印(この画像だと11時を指している)がONのピンを指したら起動し、時間が経ってOFFのピンを指したら電源が落ちるわけだ。
(よってこの画像ではOFF状態。20時になったら起動する)
独特な機構で非常に面白いのだが、難点がある。
矢印が指している最中のピンは動かせないのだ。矢印は常に「現時刻」を指しているというのに!
つまり、「いまちょっと起動したいなあ」と思ったときに、スグにピンを内側にして起動することができないのだ。
タイマー機構を無視してヒーターを起動することはできない。なので、隣のピンをONにして、その時刻まで待つしかない。
独特な機構なので説明するのが難しいが、まあ、ちょっと不便なわけだ。
そんなわけで、これから購入を考えているヒトは、アナログタイマーよりもデジタルタイマーのほうがお勧めだ。
あと「電気代が高い」という評判もあるが、僕は別室で電気ストーブも併用しているので、実際の「オイルヒーターだけの電気代」はよくわからない。
僕のようにタイマーを短くセットして使うなら、さほど高くはならないと思う。