屈強な男性のブログ

チャンピオン・ジャンプの感想を中心に、日々の雑記とか諸々

新連載で振り返る2018年の少年ジャンプ

今年のジャンプもすべて発刊となりました!

毎年恒例の新連載の振り返りをやりたいですね!

 

 

 

ちな過去のぶん!

muramurasakida.hatenablog.com

muramurasakida.hatenablog.com

 

・BOZEBEATS

平野稜二  2018.07~ 2018.20 

BOZEBEATS 1 (ジャンプコミックス)

BOZEBEATS 1 (ジャンプコミックス)

 

 

坊主が戦うマンガ。つまり仏ゾーン

絵が上手い。

とくにバイクや銃器関連のメカ絵は最高だ。

オフロードバイク(KLXの自衛隊仕様?)に乗っていた主人公の扉絵が印象的だった。

・・・それ以外の記憶があんまりない。

あえなく打ち切りとなってしまった。

作画力は素晴らしいので、次はバイク専門雑誌とかでお会いしたい。

 

・アクタージュ act-age

宇佐崎しろ(漫画) マツキタツヤ(原作) 2018.08 連載中 -

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックス)

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックス)

 

女優もの。つまりはガラスの仮面

ジャンプでこういうジャンルがヒットした記憶はない。

が、なかなか面白い。

最初は主人公(夜凪景)のキチガイ行為に、ちょっとついていけなかった。

特に時代劇のエキストラなのに、悪役に飛び蹴りかましているあたりは、完全にアタマ狂っていて、

「何これ・・・? 」

と思ったものだが、映画編を通じ、主人公以外の役者にもスポットライトが当たるようになって面白くなってきた。

とくに千世子。阿良也・・・夜凪景に感化化される天才若手役者達。

最初の数話では、主人公ばかり目立っていたが、エピソードを重ねるにつれて群像劇としての面白さが増してきた。

演劇に青春を賭ける若者たちの物語だ。

ジャンプにふさわしいのかもしれない。

「背筋をピンと!」に近い作風なのかもしれないな。

 

それにしても、もし実写化などしたら、役者さんは大変だなあ。

原作を超える描写は無理だろう。 

・呪術廻戦

芥見下々 - 2018.14 連載中 

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックス)

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックス)

 

すっかり人気漫画の仲間入りしたこの作品。

ボウズビーツと殆ど同じような設定なのに、あちらは打ち切り。こちらは人気マンガ。

・・・わからないものである。

クセは強いが、妙にリアリティがあるキャラクターが特徴だと思う。

特にオンナの口喧嘩とか・・・

 あと、今号で作者が「久保帯人先生を想ってつくった詩集」が存在することが判明した。久保帯人は僕も好きだ。久保帯人仲間であり、親近感が持てる。

 

それ以上に、この作品が魅力的なのは、きっちり「残酷」と向き合えって描いているからだろう。イジメとか偏見とか、そういう「呪い」の元をかいているから、「呪い」にリアリティがある。

主人公の虎杖自身も、そういう偏見を乗り越えたキャラクターとなっていて、とても魅力がある。

・ノアズノーツ

池沢春人 - 2018.15 2018.38 

ノアズノーツ 1 (ジャンプコミックス)

ノアズノーツ 1 (ジャンプコミックス)

 

 2018年のなかで一番好きだった。

ハッキリ言って呪術廻戦より好きである。

作者は「クロガネ」「ものの歩」の池沢春人先生。

 

極めて商業的な作品だ。

 

「イケメン主人公」「可愛くておバカなヒロイン」「ムーっぽいワクワクする設定」「ちょっとしたエロ」

いかにもヒットしそうな要素を詰め込み、確かな作画力でキッチリ描いた。

とくに女性キャラ! 

回によってはゆらぎさんよりエロかった。

 

ウケル要素をこれでもかと詰め込んで・・・しかし、あえなく打ち切り・・・

表面的なハナシをすれば「ヒットする要素」は全て詰まっていたと思う。池沢先生の絵も格段に上がっていたと思う。・・・うーん。もうすこし見ていたかった。

残念ながら週刊少年ジャンプではスリーアウト。

次回は青年誌かエロ漫画でお会いしたい。

 

・ジガ -ZIGA-

肥田野健太郎(漫画) 佐野ロクロウ(原作) 2018.16~2018.30

ジガ―ZIGA― 1 (ジャンプコミックス)

ジガ―ZIGA― 1 (ジャンプコミックス)

 

 なんか命令者の女の子だけが人気になってしまったこの作品。

全体を見ればなかなか考えられた設定である。

街を破壊する大怪獣ジガ・・・それに復讐を誓う主人公・・・しかしジガとは、己が変身した「真の姿」だったのだ・・・!

悪の戦闘員だった仮面ライダーが「ジガ(自我)」に目覚めるという、少年漫画伝統的テーマを踏襲して、なかなか正統派である。

・・・のだが、残念ながら設定を生かす間もなく打ち切りであった。

うーん。

  

・紅葉の棋節

里庄真芳 三枚堂達也(監修) 2018.24~2018.40

紅葉の棋節 1 (ジャンプコミックス)

紅葉の棋節 1 (ジャンプコミックス)

 

ものの歩」で無事打ち切りになった 池沢先生と同時期に将棋マンガを連載するとは・・・なかなかの度胸であるな!

藤井五段ブームもあり、将棋マンガが企画されたのかもしれない。

・・・結局、あまりイイとこなし打ち切りとなってしまった。

作者の才能は確かだが・・・もう少しちゃんとストーリーを練ってから連載を始めたらよかったのに、と思う。

「明日ありと思う心の仇桜」

・キミを侵略せよ!

稲岡和佐  2018.25~2018.41

キミを侵略せよ!  1 (ジャンプコミックス)

キミを侵略せよ! 1 (ジャンプコミックス)

 

この印象の薄さ!

連載中に、サザンオールスターズ桑田佳祐へのインタビュー漫画が乗っていて、

桑田がジャンプをペラペラめくって「この女の子がカワイイ」とヒロインを指さしたところがピークだった。

そのインタビューマンガの作者はキルコさんの作者だった。

それ以外、語るところなしって感じ!

 

・総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司

天塚啓示 2018.30~2018.50

総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司 1 (ジャンプコミックス)
 

読み切りで、ハンコとか名刺とか「サラリーマン」グッズをつかって戦うところが受けたらしい。

連載版になって「総合時間時間会社」となって、設定が複雑化した。

(・・・と思う。読み切りのときってどうだったっけかな)

「戦うサラリーマン」の設定自体は面白いのだが、うまく連載の設定に活かせなかった

。それにタイムパラドックスの解決も下手だった。

あと、読み切りの時のほうが絵が上手だったと思う。

新人作家のお試し連載・・・って感じ。

絵も設定もダバダバしてる・・・次作に期待。

・アリスと太陽 凸ノ高秀  2018.31 2018.51

アリスと太陽 1 (ジャンプコミックス)

アリスと太陽 1 (ジャンプコミックス)

 

バンドもの。

「アクタージュ」のアテ馬的役割。

「芸能マンガブームか?」・・・とはならず、打ち切られてしまった。

 絵は上手だと思う。女の子の唇の描き方が色っぽい。

ただ、それ以上のモノはなかった。

新人作家のお試し連載・・・って感じ

 

・思春期ルネサンス!ダビデ

黒木雄心 - 2018.42 連載中 

磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜って感じ。

たしか読み切り版があって、そこで人気が出たから連載したのだと思う。

悪くない・・・が!

磯兵衛より「芸術ネタ」が笑いにつながっているわけでもなく・・・うーん。

 

・ジモトがジャパン

林聖二 - 2018.42 連載中

都道府県の擬人化マンガ。

クソ編集者が「ケンミンショー」を眺めながら思いついたクソ企画だと思う。

実際、3話あたりまでは「今年度ジャンプくそマンガ大賞」くらいに思っていた。

 

しかし、最近は面白い。

ジャパン、トキオ、ヒデのバカトリオの役割がハッキリして、掛け合いにクスッとさせられる。

特にトキオのツッコミ。

彼は「ツッコミ役」以上に、「ジャパンの友達」として描かれているからだろう。温かくて爽やかだ。

やはりマンガはキャラクターだ。

このクソ企画を、ちゃんと「面白いマンガ」にしてくれた林聖二先生の腕前に拍手。

 

ダビデ君」と競うように同号からの連載となる。

僕はこちらに軍配を上げる。

青春兵器くらいのポジションに収まってほしい。

 

・THE COMIQ

高橋和希 - 2018.46 2018.52 短期集中連載

THE COMIQ (ジャンプコミックス)

THE COMIQ (ジャンプコミックス)

 

連載開始当初はワクワクしたんだよ。

 遊戯王高橋和希・・・大ヒットマンガ作者の久々の帰還!

しかも内容が魅力的だった。

マンガに仕込まれた謎・・・インターネットを通じて、刑務所で遠隔地アシスタントを務める受刑者からのメッセージ・・・。

現代ならではの、最新コミックミステリー!

・・・・高橋先生よお・・・ミステリーでこのオチはないよぉ・・・

 

高橋ワールドは「本格ミステリー」には向いていない。

そのことがよくわかった。

 

チェンソーマン

藤本タツキ - 2019.01 連載中

ジャンプ+の「ファイアパンチ」で一発当てた作者の新連載。

第4回まで読んだけど・・・ぴんと来ない。

悪魔と一体化した青年が戦うハナシ・・・呪術廻戦との設定が被る。

・・・どこか、キャラクター設定の一つ一つが弱い気がする。

打ち切り候補だ。

 

・ne0;lation

依田瑞稀(漫画) 平尾友秀(原作) 2019.02 連載中

BPS バトルプログラマーシラセ ( DVD2枚組 )

BPS バトルプログラマーシラセ ( DVD2枚組 )

 

スーパーハカーが事件を解決するハナシ。

難しいテーマだ。

それこそ80年代から同種の作品はあるが、ヒット作はゼロだと思う。

世の中はパソコンやスマホにあふれていて、ハッキングというテーマには興味があるわけだけど、なかなかエンターテインメント作品にならない。

動きがない分、スーパーハカーのすごさがわからないし、演出を過大にしたら面白さよりウソらしさが先行する。

本作はどうなるか・・・

 

・獄丁ヒグマ

帆上夏希 - 2019.03 連載中 

たくあんとバツの日常閻魔帳 1 (ジャンプコミックス)

たくあんとバツの日常閻魔帳 1 (ジャンプコミックス)

 

時刻から脱獄した鬼たちを退治する話。 

設定が「たくあんとバツの日常閻魔帳」に似ているが、別作者らしい。どうりでフェチ感が薄いわけだ・・・。

連載は今号で2回目。

倒した敵の能力を奪い取る、ロックマンスタイルであることが判明した。

評価を下すには早すぎるが・・・今現在において、特筆する面白さはない。

 

・まとめ 

呪術廻戦、アクタージュが看板候補として生き残った。すでに「中堅マンガ」としての風格もある。

ただ、去年の「ドクターストーン」クラスの「名作!」は生まれなかった。

今一つ爆発力の欠ける一年であった。

 

 

画像がないと寂しいので、単行本の画像を載せた。

アフィリエイトの登録をしていないのでボクにはお金が入らない。

くれぐれもクリックしないでください。