屈強な男性のブログ

チャンピオン・ジャンプの感想を中心に、日々の雑記とか諸々

超大河漫画『カルカラレルカ』を400話くらい読む

Web雑誌「コミックGANMA!」で連載中の『カルカラレルカ』レルカシリーズをまとめて読んだ。

 

これは惑星アークに地球人が入植して、モンスターとしか思えない現地生物や、ディライブと呼ばれる先住民と戦うバトルものだ。

バトルは頭脳能力バトルだ。ジョジョとかハンターハンターの系譜だ。とある魔術の~シリーズを思い浮かべてもいい。

 

しかも大河SFだ。

人類の目の前に突如として現れた『惑星アーク』とは? 

そこに住まう先住民『ディライブ』とは?

そして移住した地球人類が待つ運命とは?

 

まあ、謎が多い。

多分、すべての謎の答えは作者の頭の中にあるのだろう。

 

キャラクターも魅力的だ。個人的な押しは第二部の主人公ハグルだ。

いったん広告を張っておく(自分には広告料は入らないけど)

 

 

これはクラウドファウンディングで2000万円あつめて作った単行本の広告なので、いまポチっても買えるか不明だ。

『カルカラレルカSR-H PROSPERITY』全話書籍化プロジェクト - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

 

カルカラの特筆すべきはその分量だ。いまのところシリーズは3部ある。

 

カルカラレルカ 159話

カルカラレルカ SR-H Prosperity 203話

カルカラレルカ SR-H CATASTROPHE 76話 (連載中)

 

ストーリーは長いが、そしてタイトルに含まれた『狩るか、狩られるか』というテーマの残虐さは一貫している。

3部通じて、主人公は地球から来た入植者で、アークの先住民(ディライブ)と対立して戦争になる。

 

敵味方入り乱れてのバトルになり、双方バンバン死んでいく。

「コイツ重要キャラじゃないのっ?」ってのもアッサリ死ぬ。

 

戦争そのものも複雑だ。

敵であるはずのディライブも一枚岩でなく、個人個人によって抱える事情も様々だ。

利害が一致すれば「あれっコイツ味方になるの?」って強敵も仲間になる。

また逆もしかりで、味方が裏切ったりするのも日常茶飯事。

 

ただでさえ多いキャラクターたちが、敵が味方に、味方が敵に・・・戦況は2転3転する。

複雑なSF設定も相まって、「わけわかんなーい」って投げ出したくなりそうだが、意外と理解できる。

 

これは作者の構成力の素晴らしさだと思う。

 

しかも、キャラクターの行動原理がハッキリしているので、「このキャラはこういう動機で行動しているんだな」というのが理解できていれば、物語の大筋は見逃さない。

 

いろいろ褒めたけど、欠点の多い漫画でもある。

 

一番の問題は絵だ。

下手なわけではない。とにかくムラがある。

絵柄に癖はあるが、丁寧に描いたキメゴマは息を呑むほど上手い。

ただ、雑なときは子供の落書きレベルで下手くそだ。

 

これは「コミックGANMA!」全体に通じる傾向だ。この雑誌はセミプロが描いた『同人誌』みたいな雰囲気がある。

ジャンプと読み比べれば完成度に雲泥の差がある。

 

しかし、カルカラは面白い。その辺の小奇麗なマンガより圧倒的に。

絵が雑っていう欠点も、物語を先に進めたい作者の情熱の結果だと思えば許容範囲だと思う。

 

総じて、難があるマンガではあるが、寛容に受け止められれば、沼のようにハマれるマンガだ。

ブレブリーデフォルト2をクリアした。難しかった。

ブレイブリーデフォルト2をクリアした。

こんな難しいRPGをクリアしたのは久しぶりだ。

 

このゲームだ。

PS4売ってスイッチ買って、サクナヒメをクリアしてコレ買った。

 

アフィリエイトの審査を落ちているので、これはステマではない。安心してほしい。

 

ゲームシステムは大体FF3やFF5と同じだ。

転職システム大好きっ子の大好物だ。

へっへ・・・俺もその一人でね・・・。

 

他のブログでは「歯ごたえがない」みたいな意見もあるけれど、ヌルゲーマーの僕には高難易度だった。少なくともドラクエ11の30倍は難しいと思う。

 

特にボス戦。

初見では全滅必至。

わけのわからないうちにゲームオーバーになる。

 

どーやって勝つねんクソゲーが!!!

コントローラーを2キロ先までぶん投げたくなる理不尽さだ。

 

それでも再戦して分析して対策を練って、

――攻撃すると反撃されるから『反撃回避アビリティ』を付けよう

――白魔法は妨害されるからアイテムで回復しよう

――弱点は弓だから得意なジョブに転職しておこう

と色々工夫して、ようやっと勝てる。勝った時の達成感はひとしおだ。

 

ここで重要なのは「レベル上げしよう」という発想が必要ないところだ。

だいたい、手持ちのジョブのやりくりで、なんとかなる。

よく考えられたシステムだと思う。

細かな不満がないわけではない(とくにJPアップ系のアビリティで3コマ撮るのは単なるストレスだ)

 

ビジュアルは可愛らしい。

 

丸っこいディフォルメされたキャラクターに職業ごとの素敵な衣装がよく似合う。

最近はホストとギャルみたいなクソ八頭身が流行っているらしいが、RPGはやっぱり2~4頭身にするべきだ。

 

そんなホンワカしたビジュアルに反して、ストーリーは極めてハードだ。

とくに雪国の街。

罪なき市民が死に追い込まれるシーンは衝撃的で、プレイヤーの精神に昏い影を落として胸糞悪い。

明確に中世の魔女裁判をモチーフにしているのだけれど、ここまでリアルに再現する必要はないと思う。

 

だって主人公の目の前でさぁ、何人も飛び降りてんだもんさぁ・・・

 

それでも「ブレイブリーデフォルト1」よりは希望のある明るいストーリーであることは間違いない。

僕はブレイブリーデフォルト1の頃からプレイしているが、このスタッフにナチュラル畜生がいることは間違いない。

1は酷かった。トンボの翅をちぎって遊ぶような無自覚な残虐性があった。

本作(2)は1に比べて、残虐さ自制してコントロールしている節があり、成長を感じる。

 

まあ、欠点を言い始めれば色々ある。ストーリー以外にも、分かりづらいシステム画面とか、ジャマ―が邪魔すぎるとか・・・

 

それでも、総じていえば名作だと思う。

難しくとも工夫すればクリアできる難易度。さわやかな音楽、かわいらしいビジュアル。

 

ファイナルファンタジーの政党後継者を堂々となのって問題ない名作だと思う

風邪ひいたら1万円とられた

ちょっと風邪ひいた。

37.1度。

会社行きたくねーから「発熱しました。休ませてください」って連絡した。

「びょーいんいってこいよ」

って上司からの指示。まあ、行きますよ。

 

ただ、引っ越してこのかた、病院行ってないんだよね。

一番近所のびょーいんに電話。

「風邪ひいて熱出てるけど診察して?」

「やだ・・・無理・・・」

 

発熱外来はあるけど、初診は受け付けていないんだってさ。

俺はこの病院の診察券を作る条件が分からないな。

 

で、保健所に連絡。

診察できる病院を紹介してもらう。そんで予約。

「11時30分までに来てください」って言われる。

予約じゃないな。

 

正面玄関から堂々と乗り込む。

堂々と乗り込んで、堂々と受け付ける。堂々と待合室でるろうに剣心の完全版を読む。

「けんさしまーす」

CTと採血とPCRを受ける。

 

なぜかふつーの待合室で待たされるわりに、PCRだけは厳戒態勢。

建物の中にテントみたいなのを立てて、防護服のナースに検査してもらう。

インフルエンザとおなじ、鼻の穴の粘膜をぐりぐり・・・痛い。

 

「結果がでるまで、車で待っててください」

なぜか裏口からコソコソ帰らされる。

そしてマイカーで2ちゃんを見ながら30分待つ。

電話がかかる。

 

正面玄関から堂々と乗り込む。

結果がでる「コロナ陰性ですね」

 

で、9800円(薬代含む)払って帰宅。

 

たけぇ。

新連載で振り返る2020年の少年ジャンプ

そろそろ毎年恒例になってきたかしら?

今年も一年を振り返ります。

礼によって商品画像はにぎやかしで、僕にアフィリエイト代は入りません。

 

参考サイト様

「週刊少年ジャンプ」新連載作品リスト(2020年): 朴念仁と居候 (way-nifty.com)

 

僕の過去記事

新連載で振り返る2016年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ

週刊少年ジャンプ2017年の感想 - 屈強な男性のブログ

新連載で振り返る2018年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ

新連載で振り返る2019年の少年ジャンプ - 屈強な男性のブログ (hatenablog.com)

 

 ZIPMAN!!

芝田 優作 2020年01号 - 19号

ZIPMAN!! 1 (ジャンプコミックス)

ZIPMAN!! 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:芝田 優作
  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: コミック
 

 

 

ロボットもの?

主人公が入るロボットが着ぐるみ型で、背中からジッパーで開け閉めする。

なのでジップマン。プチャラティのようにジッパーを使いこなして戦うわけではない。

この漫画の特徴として、ロボットにも人格がある。

天才科学者にしてジップマンの開発者。そして主人公の弟の魂が乗り移っていたのだ。

弟はなんか死んじゃうんだけど、自分の遺志をAIに残してたんだね。

 

設定としては面白いのだが、この弟、メガネ科学者のくせに脳みそ筋肉の兄貴(パイロット)と性格がまるかぶりだ。兄貴は熱血キャラなんだから、弟は冷静キャラでええやろ。

なんか上手に対比できていたら、もうちょっと延命したかもしれない。

敵の魅力も薄味だったし、打ち切りは当然ともいえる。

 

 AGRAVITY BOYS

中村 充志 02号~連載中

AGRAVITY BOYS 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

AGRAVITY BOYS 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 不時着した惑星から地球に戻る手段を探す

下ネタ系ドタバタSFギャグ漫画。

今年連載で一番好きです。

クリスを中心とした美少年(TS)ネタに注目が集まるが、筋肉ムキムキで下ネタを繰り出すババが一番好き。

絵も上手だし、笑えるシーンも多い。

アンケートは低空飛行だがストーリーもジリジリ進んでいるので、打ち切りではなく「完結」というところまで見たい。 

 

アンデッドアンラック

戸塚 慶文 08号~連載中

能力アクション漫画。

不死者(アンデッド)と不幸者(アンラック)のコンビが冒険しながら世界の謎に迫るストーリー。

読み切り版は傑作だった。ピカピカに輝いていた。

満を持しての連載化。

ただ、読み切り版の輝きほどでもないかな……ちょっと絵も荒れているし……

いろんな能力者が出てくるが、初めてアンラックをみたときの「ほほうこうきたか!」という新鮮なアイデアがない気がする。

まあ、無事、人気漫画の軌道に乗っし、伏線も多く残されている。これからに期待。

 

マッシュル -MUSHLE-

甲本 一 09号~連載中

 

マッシュル-MASHLE- 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 筋力ですべてを解決する魔法漫画。

小説家になろう」っぽい。

主人公は魔法が使えないんだけど、筋肉がすごくて岩をわったり地面を割ったりするのは当たり前。

で、自分の強さに自覚がないんだかあるんだか「おれなにかやっちゃいましたか」みたいな感じ。

個人的にはあまり面白くない。

ただ、決めゴマとかにはセンスを感じる。

ギャグ絵は手抜きに見えるので、もうちょっと頑張ってほしいけど。

 

魔女の守人

坂野 旭 10号~29号

 

魔女の守人 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

魔女の守人 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 進撃の巨人そっくりの構図で話題になったファンタジー漫画。

設定は悪くないと思うんだよ。女の子魔法使いと騎士のカップルが戦うバトルファンジーって感じで。

ただ、前述の件もそうなんだけど、既視感が強い。

パクリをうまく消化できていない感じだった。

あと「双式の構え」とかのセンスがひどい。

もうちょっと練りこんでから連載するべきだったかもね。

 

森林王者モリキング

長谷川 智広 20号~連載中

森林王者モリキング 1 (ジャンプコミックス)

森林王者モリキング 1 (ジャンプコミックス)

 

カブトムシ変態擬人化漫画。

うーん。同じ作者の青春兵器ナンバーワンは傑作ギャグだったのに……って感じ。 

読み切りのときから悪い予感はしていたんだ。

「虫の変態」と「人間の変態」をかけただけの一発ギャグだったからね。

思ったより粘っているが、打ち切り候補筆頭だ。

 

ボーンコレクション

雲母坂 盾 21・22合併号~38号

 

 ほねほね妖怪ヒロイン漫画。

読み切り版はよかった。ヒロインにも独特なエロティックさがあったし……。

ただ、連載版になっていろいろとチューニングされて、ヒロインも主人公もアホキャラっぽくなって、読み切りの雰囲気もなくなってしまった。

脇を固めるキャラクターもイマイチ魅力的ではないなあ。

いろいろ「惜しい」まま、連載終了に至ってしまった。

読み切り版の雰囲気のまま連載できていればなあ……

 

タイムパラドクスゴーストライター

漫画:市真 ケンジ 原作:伊達 恒大  24~39号

 

 タイムマシンで未来から送られたジャンプをパクる漫画。

「いやパクっちゃだめだろ」

という読者のツッコミに答えきれないまま打ち切りとなった。

 

ジャンプが未来から送られるというのは面白い設定だ。

未来のジャンプには超絶面白い「ホワイトナイト」とかいう漫画が連載されていて、それを主人公がパクるわけだ。

パクることでヒロインが助かるみたいな理由もなんだかんだ書いてあった気がするけど……いまいち納得できない理屈だった。

ただでさえヤヤコシイ「タイムパラドックス」というSF要素に、「盗作を犯すことでヒロインが救われる」という倫理的パラドックスも絡まって、わけがわからないよ。

 

この原作者「クロスアカウント」のときも思ったけど、話づくりがモヤモヤしてスカッとしない。友情・努力・勝利の漫画家ではないんじゃないかな。

あ、絵はとても上手でした。

 

あやかしトライアングル

矢吹 健太朗 28号~連載中

 

 男子が女子にTS(性転換)してヒロインと百合っぽくしたりする退魔忍漫画。

ToLoveる」でおなじみの矢吹健太朗先生の最新作。

これほどのベテランが週刊誌でやるとは思っていなかったので意外だった。

作風的にはToLoveるっぽいラブコメだが、エロ要素はちょっと控えめ。

本作ではエロじゃなくてTSがメインテーマになっている。

挑戦的なテーマだけど、先行して連載しているアグラビリティボーイズとネタ被りしてるので新鮮味がないんだよなあ。

そんなわけで、いろいろ迷走中。

うまくラブコメに落とし込められるかどうか。固定ファンが多いので、打ち切られることはなさそうだけど

 

破壊神マグちゃん

上木 敬 29号~連載中

破壊神マグちゃん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 海で拾った破壊神との日常をえがくほんわかコメディ。

ふむ……

まあ、そんな感じだ。

全体的に薄味で、すぐに打ち切られるかと思っていたが、存外に長寿になりそう。

ほのぼのストーリーのなかで破壊神のキャラもたってきたし、噛めば噛むほど味のあるスルメのような面白さを期待したい。

 

灼熱のニライカナイ

田村 隆平 30号~連載中

 

 うーん……どういうジャンル?

南の島に移動してきた刑事が海の怪人が巻き起こす事件を解決するわけだけど……

日常? バトル? ギャグ?とっちらかってる。

前作「腹ペコのマリー」よりまとまっているような気もするけど……テーマがわからない。

大事件の後でも、登場人物たちはしれっとしてたりするから感情移入できないし。

ギャグとシリアスの緩急がつかめないし。

田村ワールドが制御できてないよ。

 

僕とロボコ

宮崎 周平 31号~連載中

僕とロボコ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

僕とロボコ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 メイドロボなドラえもんパロディ漫画。

この宮崎周平という作者、地獄のミサワみたいな絵しか描けなかったはずだが、本作ではずいぶん成長した姿を見せてくれている。

約束のネバーランドのパロディ漫画をずいぶん長く書いてたせいなのか、人物のヴァリエーションが増えている。

ミサワの劣化版みたいなイメージだったが、ちょっとびっくりするくらいの上達ぶりに刮目せざるを得ない。

で、内容だが、まあ、このジャイアンスネ夫の二人が面白い。

基本的に良いやつしかでないんだよね、この漫画。

それでもジャイアンスネ夫のイメージが本能にすりこまれているので、この二人が善行をするだけで面白い。

あくまでパロディ漫画なのだが、毒がとにかくない。まぐちゃんのほうが毒っけ高いくらいだ。お子様でも安心して読んでいただけます。

 

 

BURN THE WITCH

久保帯人 38号~41号

 

BURN THE WITCH 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

BURN THE WITCH 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 ブリーチでおなじみの久保帯人先生の最新作。

映像化も決定している中での短期集中連載。

アニメのプロモーション的色彩が強い連載だが、それでも久保先生の圧倒的なセンスが堪能できる。

どこを切っても久保帯人が味わえる、久保帯人ファンのためのオサレ漫画、

間延びしない分、センスの濃さはこちらのほうがブリーチより上だと断言して問題ない。

ただ、内容がわかりづらかったのが難点。

この作品、じつは2018年に一度読み切り作品として発表していて、本作はその続きということになる。

なので、前作を読んでいない人にはチンプンカンプンなのだ。

で「アニメに続くよ!」って感じで終わる。

ちょっとこの連載だけ完結していないという意味では、消化不良感が残った。

 

仄見える少年

松浦健人(漫画) 後藤冬吾(原作) 39号~連載中

 

 妖怪退治漫画。

呪術高専が大人気の今日この頃、まあ、同じようなネタで勝負できるものだ。

あっちはあまりにも独自路線を走っているので、こっちのほうがまっとうな少年漫画に見える。

GIGAのころからチェックしていた。ダウナーな雰囲気で含めて気に入っていたので、連載になって何よりだ。

ただ、連載を続けるたびに、主人公の「一見やる気がなさそうだけど、実は熱血漢で……」の「熱血漢」ぶりが強調されているのが不安だ。もはやダウナーどっか吹きとんでる。

キャラ崩れじゃないのか? これをどう制御できるのか?

まあ、ミステリアスで最強な『お姉さん』のキャラが崩れなければ問題ないような気がする。ただ新人作家が書くキャラは生クリームより崩れやすいので不安は尽きない。

原作者の腕の見せ所だ。

ところで、この記事を書くために調べて初めて知ったが、絵のひとはトーキョー・シノビスクワッドと同じ人なんだって。前作打ち切りから、わずか半年程度で、2度目の連載をつかんでいる。このペースでのジャンプ復帰は珍しい。

しかも大幅に上手になっている。

なんとなく「保健室の死神」の絵に似ている気がするが元アシとかなんだろうか?

 

高校生家族

仲間りょう 40号~連載中

 

高校生家族 1 (ジャンプコミックス)

高校生家族 1 (ジャンプコミックス)

 

 磯兵衛でおなじみの仲間りょう先生の最新作。

家族全員が同じ高校に通うヒューマンドラマなギャク漫画。

……ヒューマンドラマなんだよなあ……

時代劇をテーマにして、重い設定もないハチャメチャな磯兵衛のほうが好きでした。

 

ぼくらの血盟

かかずかず 41号~

ぼくらの血盟 1 (ジャンプコミックス)

ぼくらの血盟 1 (ジャンプコミックス)

 

 ショタコン系吸血鬼漫画。

いまいち面白くない。

雰囲気はいい。でも雰囲気だけなんだよなぁ……

 そもそも、ジャンプににおいて「弟を守る兄貴」って構図は受けないんだよ。

読者のほとんどはショタコンじゃないし。「妹を守る兄貴」なら受けたと思う。ネズコォォォォォ!

まあ、雰囲気はいい。絵が下手なくせにゴシックな雰囲気は感じる。

ただ、それもどこかから借りてきたような気もする。

独自のセンスを伸ばし続けて、次回作あたりでヒットを飛ばしてほしい。

 

BUILD KING

島袋光年 50号~

 トリコでおなじみのしまぶー先生の最新作。

前作は食漫画だった。今回は大工が主人公の住漫画だ!

面白い。この人の漫画には外れがない。

ビフォーアフターとか、引っ越し情報雑誌とか好きな僕にはぴったりの題材だし、 小学生が考えたような奇想天外な建物がでてきてワクワクする。

今作も安定した人気を得るのだろうと思う。

 

SAKAMOTO DAYS

鈴木祐斗 51号~

ジャンプGIGA 2021 WINTER

ジャンプGIGA 2021 WINTER

 

 スタイリッシュスパイアクション。

つまりは夜桜。夜桜カルテット。

なかなか面白い。

安西先生みたいな元スパイが最強って感じの日常コメディ漫画。

 明確な敵が出てきたり、スパイ四天王とかでてきたら人気漫画になるんじゃないかと思う。

作者の鈴木祐斗という名前を見た瞬間、

「少年疾駆の人?食戟のソーマの原作者が絵に復帰?」

と思ってしまいましたが、それは附田祐斗さんだった。

「ユート」違いでしたね。

ちょい滑り。ユートなだけに。

 

 

 

総評として。

いまいちな年だった。

チェンソーマンが伝説的な最終回を迎えたり、呪術廻戦がアニメ化したり鬼滅の刃が金字塔を打ち立てたり、アクタージュがシャレにならない犯罪を犯したり、……話題にはことかかなかったが、次世代が育っているとは言い難い。

 

タイムパラドクスゴーストライターとかいう怪作をリアルタイムで読めたのは行幸だったのかもしれない。

 

 

来年に期待だね。

 

プロ野球に応援歌なんかいらない説!

今日は一日中野球三昧。

 

昼は中日vs横浜、夜は巨人vs広島。

テレビから伝わる緊張感が素晴らしい。

 

コロナで応援歌なし。トランペットもなし。

もちろん、野次なんてもってのほかだ。

 

野球というのは静と動のスポーツだ。

静……たとえば、ピッチャーがバッターに投げる間の部分。

動……たとえば、バットに当たって前に飛ぶ瞬間、あるいは、空振り三振や、守備のファインプレー。盗塁とか、そういうところだ。

 

普通、観客は「静」では黙って戦況を見つめ、「動」で拍手を送る。

いま現在の観客は、すごく自然だと思う。

 

コロナ以前の観客は不自然だった。

 

常にうるせー!

どんなときでも歌えばいいってもんじゃねー!

「静」でも歌い、「動」でも応援歌を歌っていた。

味方がミスしても応援、なにもないところでも応援。

……やはりおかしい!

 

俺はいまの「自然な応援」こそがスポーツ観戦にふさわしいと思う!

コロナ後でも、この流れを継続するべきだ!

 

もちろん、応援団は全否定しない。

 ただ、ずっと歌っているのは、違うと思う。

 

この素晴らしい球場の緊張感を保ちつつ、かつ、皆で楽しく応援できる方法を考えるべきだ。

 

たとえば、現在、バッターボックスに入るときにCDが流れるが、そこを応援歌に置き換えるとかでイイと思う。

 

バッターボックスに入った後は、拍手だけでいい。

それよりも選手のプレーに集中しようぜ。

 

梅津の10回完封について思うこと

梅津が10回完封した。

 

なお結果は引き分けであった。延長に至ってスコアレスドロー……

だが、妙に感動する試合だった。

news.yahoo.co.jp

 

見どころは山ほどあった。

 

梅津・山中がポンポンと投げるリズムの良さ。

高津監督の奇策を防ぐファインプレー。

中日の堅い守備(特に京田)

 

そして梅津の10回完封……9回で降ろすべきだろうと思った。

疲れも残るだろうし、なにより、打たれたら負け投手になってしまう。

結果としてゼロに抑えた。

球数も127球なので、「投げ過ぎ」ってほどではない。

 

与田監督の判断は間違ってなかった。

 

それにしてもスポーツというのは面白い。

マンガや「小説家になろう」みたいな都合のいい展開が全然ない。

だからハラハラドキドキして興奮する。

 

マンガだったら、

「あの梅津が頑張っているんだ! 俺たちが勝たせてやろうぜ!」

とかいって、大島が出塁して周平・ビシエドあたりでサヨナラしてもいい。

読者が望む展開はそれだ。

現実には、全然そんなことはなかった。

 

イイね!

 

スワローズ側にもドラマがあって、今回は山中投手の復帰登板だった。

「山中さんに負けを付けるわけにはいかないぜ!」

みたいな情熱があったに違いない。

 

若手イケメン本格派と、オッサンアンダースロー……マンガで言えば梅津が主人公であるし、実際、ニュースでもそのように取り上げられている。

 

でも主人公ばかりが勝つわけではない。

劇的な結末が必ず訪れるわけでもない。

だからと言って「つまらない」わけではないのだ。

 

都合のいい結末にはならないことを承知しながら、スポーツ観戦を十分、味わえた。

 

親知らずを抜いたら無気力になった

左上の親知らずを抜いた。

30分に及び、ペンチだのなんだので口の中をグリグリグリグリ……ひどく疲れた。

その疲労感は今でも続いている。

 

実は7月頭にも右上の親知らずを抜いていた。

そのときは、10分くらいでスポッと抜けたのだが、今回はタチの悪い生え方をしていたらしく、ひどく時間がかかってしまった。

 

麻酔がよく効いていたので痛くはなかったのだけれど、力強く歯を掴まれて、グラグラ揺らされ、筋肉や神経がブチブチ切れる感触は伝わってきた。

 

前回が10分で終わっただけに、「アレ?今回は様子がおかしいぞ?」という不安感にも襲われて……まあ、最終的には無事に抜けたので、よかったのだけれど。

 

それにしても、疲れた。

手術時の肉体的・精神的疲労感もあるのだが、やはり自身の身体の一部を喪失するというのは、たとえ親知らずであろうとも、そこそこのダメージを受けるものなのだ。

 

と思いました。